【自己啓発】人見知りの私がエロ本を買った結果
笹村望。
27歳。
人生で初めてエロ本というものを買いました。
また一つ、大人の階段をのぼりました。笹村。
今、
え、笹村がエロ本なんて買うの?
へぇ〜(笑
と思ったそこの あなた。
何故「へぇ〜(笑」
と思ったのか考えながら読み進めて下さい。
目次
何のエロ本を買ったのか
エロ本って言ってもね
いろいろあると思うんです。
コンビニのトイレの入り口付近にある
水着のお姉さんの胸がぼい〜んな
表紙の雑誌の種類やら
本屋さんの漫画売場の壁側にある
男性と男性がいちゃこらしておる
女性向きなものとか。
同人誌とか。
そんな中
笹村がなんのエロ本を買ったかというと
こちら。
(画像:anan No. 2114 愛とSEX/西島隆弘 より)
この画像を見て薄々お気づきの方がいらっしゃるかと思いますが
この本を買った目的は
私がホモサピエンスの中で最も尊敬しファンである
西島隆弘さんの
ちょっとエッチぃ写真を拝む為に他なりません。
(どれだけ愛しているかはコチラの記事を読んで下さい。)
それなのに。
どうして、どうしてanan様は
もう!表紙に!でかでかと!
って!
って!!!
もうそんな
グレーの背景にわざわざ白地で
って・・・。
この、でかでかと
SEXという3文字が書かれていることで
私は、ananをゲットするために
作戦を立てる必要が出てきました。
なぜなら、
私は今までエッチな本を買ったことがなく
エッチなことを人前で話題にすることすら
恥だと思っているからです。
エロ本を買うために計画を立てる。
まずは、ananが売っている本屋さんの近くにある
ミスタードーナッツで
ロイヤルミルクティーを飲みながら
ananを手に取り、誰にも見られることなく
お会計を済ませるシミュレーションをしました。
流れはこうです。
ananが積まれているのは
レジから一番遠い棚の手前側。
おしゃれな洋服の雑誌に紛れて
置いています。
洋服に興味はさっぱりないのですが
まずは、その洋服の雑誌の中身をぱらぱら見ます。
そして、ぱらぱら見ている間に
視界にananが入って
流れでananを手にとって
そのままレジに行くという流れ。
ここでのポイントは
「私はSEXに興味があるわけではない」
というオーラを醸し出すこと。
ただ、西島隆弘さんの写真が写っている
雑誌を買いに来たんですよ、私は。
という感じの表情を作ります。
具体的にどうオーラを醸し出そうか迷った結果。
真顔でいれば良い
という結論に達しました。
そして、お会計が終わるまで
SEXという文字が
私以外の誰にも見られないように、
ananの持ち方は
SEXの文字が書いてある表紙を
自分の体にぴったりと密着させて
レジまで持って行き
店員さんに差し出すときも
表紙を見られないように
バーコードをバーコードを読み取る機械が
読み取りやすい一番近い距離に置くことを
心がけます。
そしてお会計は、
現金ではなくカードで行います。
現金だと、ananを袋に入れる前に
現金の精算を始められたら
おつりが出てくる前のちょっとした
間ができます。
その間に、店員さんに私の顔を見られ
「わ、この人がananのSEX本なんて買うんだ」
と思われるリスクを避けるためです。
袋に入れてさえくれればこっちのもの。
後は帰宅するまで封を開けることなく
耐えて耐えて耐えて
家に帰ってじっくり読めば良いのです。
完璧すぎる作戦です。
この作戦を立てるのに30分要しました。
もう時間はありません。
急いで本屋さんに向かいます。
実際にエロ本を買いに行った。
シミュレーションは完璧。
あとは、シミュレーション通りに買うだけ。
飲み残していたロイヤルミルクティーを
一気のみして
本屋さんに入りました。
早速、ananがある棚にスタンバイして
ファッション雑誌を読みながら
人が良い感じではけたときに
ananをゲットするチャンスをうかがいます。
すると、annanを買っていく人が
3,4人いて
私はなんとなく、その人達の顔を確認します。
(どんな人がananを買っているんだろう・・・)
ananを買う人の顔を見てびっくらぽん。
なんと、私と同じぐらいの女性や、マダム。
そして、いや、あなたまだ中学生なんじゃないんですか
ってぐらい若い女性まで様々。
そんな女性の方々が、ananをレジに持って行く姿を見て
店員さんは一体どんなリアクションをするんだろう。
と思って、お会計の様子を見てみました。
ところが、
店員さんの反応、
フツー。
ふっつー。
寧ろ、顔色一つ変えずにお会計していました。
え?こんなもんなの?
世の中の皆様がエロ本を買うときって
こんな感じなの?
と、拍子抜けしてしまいました。
そしたら
今私が、ananを買うまでに立てた
この作戦の意味ってなに??
と思い始めたのです。
その時、初めて気づいたことは
私は、私自身や、他の人を
勝手に、私が決めたカテゴリに
カテゴリ分けしていた
ということでした。
エロ本を通じて気づいたこと。
エロ本を通して気づいたこと。
それは、
・私は人の目を気にしすぎ
だということ。
・私は私のキャラ設定を勝手に作って
その枠からはみ出ないようにしていたこと。
そして、
・他の人に対しては
私が決めたカテゴリに当てはめて
そのカテゴリからはみ出ようとする
行為に何故か腹が立つ。
ということ。
なんの躊躇なく
エロ本を買っていった人達が
なんか、許せなかったんです。
それは。
私のような人は
本来、エロ本を買ってはいけない存在なんだ
という固定概念が先にあるもんだから
それを、他の人にも勝手に決めつけた。
私のようなって何だろう
って考えてみたのですが
ぽんと出てくるのは
・見た目が幼い。
・抜けている。変な行動をする。
この2つ。
この2つを元に
方程式を立ててみました。
見た目が幼くて、変な行動をしている
=
エロ本(anan)を買ってはいけない。
なんでしょうか。
この、意味不明な方程式は。
じゃあ、逆に
どんな人がエロ本を買って良いのか
と考えたのですが
・・・・
特に思い浮かばないのです。
(強いて言うなら、大人っぽくてエロそうな人)
ということは
エロ本を買っていい人、悪い人
の差なんて
端から、なんにも無かったのです。
それを私は
自分が勝手に
自分はエロ本を買って良いキャラじゃない
と謎のキャラ設定をし
他の見ず知らずの人も
私の勝手なセンサーで
私と同じような感じの人だな
と思った人に対しては
え!?あなたが!?
買うの!?
エロ本を!?!?
と、一人で勝手に
不快な思いというか
躊躇することなくエロ本を買う人を
羨ましいと思う気持ちで
見つめていたということに気がつきました。
でも、これって
エロ本だけにとどまらないと思うんですよね。
自分の考えを人に押しつけない。
例えば。
すっごいご高齢のおばあちゃんが
ゴスロリの洋服を着て街を歩いていたとき。
「うわっ、なんであんな人がゴスロリを着てるの!?」
と思うのか。
なにも思わないのか。
ゴスロリについての細かいことは
私は知りませんが
何歳以上の人は着てはいけない
なんてルールはなかったはず。
なのに、「うわっ」って思ってしまう人がいるということは
恐らく、その人の考えで
「お年を召した方=普通の格好をするものだ」
という方程式があって
その方程式からはみ出した人がいたことで
びっくりしてしまった。
のかもしれません。
ファッションなんて、自由なのにね。
そもそも、普通ってなんなんだろうね。
自分の方程式に人を閉じ込めない。
「どうしても成し遂げたいことがあったとして
それを達成するためには
苦しい思いで努力しないといけないんだ」
という謎の方程式を組んで
それを、人にも強制
していませんか?
それって、一歩引いてみてみると
おかしな方程式だとは
思いませんか??
少なくとも、やっている本人は
やりたいからやっているわけで
仮に、もし、その人が
あなたが勝手に決めた方程式通り
苦しい思いで努力しなかったことにより
成し遂げることができなかったとして、
その時は、
ほらみたことか!
と思うかも知れないけど
それって、やっている本人が
「その経験を通じて学ぶ事が増えたということ」
だけであって
あなた自身には、なにも関係ないこと
だと思うんですよね。
しかも、それが失敗だとして
その失敗を糧に、他の方法を思いついて
最終的に成し遂げることができたのなら
それって、失敗じゃなくて
ただの、成し遂げることへの過程だった
ってことですよね。
いいじゃん。
やりたいことがある人には
やりたいことさせてあげて。
大切なのは、
それを見守るってことだと思うんです。
目の前の相手を
自分が作った方程式に無理矢理入れるんじゃなくて
その人の考えや気持ちを大切にする。
それでいいじゃんって思うのです。
皆が、皆に対して
こんな風に思って接したら
もっと、自分の表現が楽しくできるようになって
結果、すごく楽しい世界になると思ったのでした。
エロ本一つでここまで世界が広がるなんて
ananに感謝です。
エロ本の後日談。
無事に、ananを購入するというミッションをコンプリートして
2日後、別の本屋さんに行ったとき。
大学生でしょうか。
本屋さんの隅の方で
ananを持っている
ポニーテールでリュックを背負っている
かわいい女の子が
anan前半のページを
こっそり見ています。
ちらっと表情を見てみました。
彼女は、
真顔でした。
うん、間違いない
彼女は西島隆弘さんの写真を見ている。
だって、彼女の目は怖かったですが
口元がニヤニヤしているから・・・
と思った瞬間に
バチっと彼女と目が合いました。
その瞬間、彼女は
顔を真っ赤にして
つぶれるぐらいの勢いで
ananを閉じて
表紙をお腹側に隠しながら
レジの周りに進み
レジの周りをうろうろしていました。
恐らく、店員さんに見られるのが
恥ずかしいのかなという感じ。
頑張れ!
誰だか分からんが
頑張れ!
エロ本を買うことは
恥ずかしいことじゃないぞ!
まずは、自分が
自分はエロ本を買っても良いって
許すんだ!
そしたらもう何にも怖くないぞ!
その壁を乗り越えることで
どんな人がエロ本を買っていたとしても
もう、きっと
なにも思わなくなるよ!
逆にほほえましくなるぞ!
好きなこと、なんでもできるようになるよ!
まずは、その第一歩を
エロ本を買うところから始めるんだ〜!
と、念を送っていたら
無事にお会計を済ませて
ホクホクとした満面の笑みで
彼女は本屋さんを出て行きました。
また一人
大人の階段をのぼった瞬間を見たのでした。